葬儀の知識
お通夜の意義

川口市葬祭事業登録業者 永遠セレモニーの三牧です。
どこに行っても、くしゃみをしている人やティッシュを手放せない人を見かけるようになりました。
私はというと、ほんのり目がかゆい時があったり、くしゃみが出る程度で、まだ日常生活には支障をきたすほどではありません・・・
そろそろ発症するのでしょうか。困ります。
さて、新型感染症が始まった2020年以来、お葬式はすっかり簡略化されました。
新型感染症が流行る前からお通夜を省略する一日葬は徐々に増えてきてはいたものの、
ここ数年で一日葬は一気に主流になりました。
お通夜の大元の起源は、お釈迦様が入滅された後、弟子たちは深い悲しみの中
お釈迦様が説かれた説法を7日間 夜通し語り合ったことがお通夜につながっています。
近親者が寝ずに故人を見守り、お線香を絶やさないよう番をしていました。
近年では生活が大きく変わったため、「告別式に出席できない人がお通夜にお焼香をしに来る」
という意味合いが強くなっています。
そして感染症が流行し、よりシンプルなお葬式の形が求められるようになりました。
お通夜は必要なのか。葬儀すら、必要なのか。火葬できればいいのでは。何もしない、残さない。0葬なんて言葉もありましたよね。
私は、それではあまりにもさみしいのではないかと思うのです。
それぞれに様々な事情があります。お葬式をしたくてもできない人もいます。
ですが、「できるけど、しない」という選択をする前に・・・
個人的な意見では、故人を弔う気持ちがあり、近親者以外にも弔いたいという人がひとりでもいるのであれば、
お通夜も告別式も両日するべきではないかと思います。
ポジショントークと思われるかもしれませんが、弊社に限った話でお話します。
例えば、家族5人のお式で、お食事や香典返し等がない場合、
お通夜をしてもしなくても、弊社にお支払いいただく金額は変わりません。
(常用しているお寺様ホールの場合、使用料は二日分かかりますが、マージンは発生していません)
以下、仏教(浄土真宗を除く)のお話になりますが…
お通夜では、お勤めをしてくださる導師が「明日こんな方がそちらに行きますから、よろしくお願いします」
といった内容のお経を読んでくださいます。そして翌日の葬儀式で引導を渡します。
いよいよ仏弟子になり、仏道に入られるのです。無事に彼岸に渡ることができるよう、導師が導いてくださいます。
すべてに意味があり、すべてが尊いことです。
そしてお通夜の儀が終わったあと、食事がなくてもすぐにお帰りにならずに、
少しだけでもいいですから、故人様を囲んでお茶を飲みながらお話をしてお帰りになってください。
すべては残された方が、故人に対して「弔う気持ち」があるかどうか、かと思います。
人が亡くなるのは突然のことです。
考えたくないことではありますが、事前相談などして備えておくと、いざというときに頭が整理されます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
皆様と、皆様の大切な方が、今日も健やかに過ごせますように。